VIP ROOM No.1

ヴェネツィアのカーニバル


F100号 ¥4,000,000.

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舟がサンマルコ広場が近づくと、この年のテーマ音楽が聞こえてきます。わくわく、どきどき期待と興奮!

黄昏と共に、思い思いに扮装を凝らした人々でサンマルコ広場は夢の世界と化し、世界中から来た誰も彼もが一つになって楽しむヴェネツィアのカーニバル。

 

全身真っ赤な衣装で装った人が私のテーブルに座った。

右手にバラを一輪、左手に大きめの楕円形の派手な手鏡を持ち、無言で話しかけてくる。

男性なのか、女性なのか。白いマスケラはその表情すら表さない。

手話でもなく、いや手話と言うべきか 手と身振りが優雅に動く。

こちらが話しかけても勿論返事は返って来ない。日本語が通じないのは当然のことながら、片言英語にも反応はないけれど、もどかしいようでありながらそれがとても楽しい不思議な時間であった。

私は一羽の折り鶴をプレゼントした。

 

夢幻のモデルの二人は恋人同士か、明るいうちからゆったりとポーズをとりながら歩いていた。、私はずっとこの二人を追う事にした。

手にしたランタンに灯りが入り、街灯の灯りにほんおりとうかび上がった姿は まさに夢幻であった。

ほの暗いランタンで足下を照らしながら歩く姿から、聖書の詩篇119編「あなたのみことばは、我が足のともしび、我が道の光です」を思い、作品にしたものです。

 

セレナーデの二人は、太陽と月をイメージした扮装、セレナーデは恋人に捧げる歌だけれど、私はこの絵に「光と影」「善と悪」人間の心にある切っても切れない二つの物をあわらしてみたかった。

 

春の祭り

汚れをしらぬ純白の娘は、背後に誘惑の黒い影がせまるのも知らぬげに優雅さの中にいる。いつも祭りは華やかさと危うさとが隣り合わせ、それに人が惹かれるのはなぜだろう。

 


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